2019.11.3.

 

私の自宅から徒歩5分の場所だった。
そこにはたくさんの人が集まっていた。小学生くらいの子から年配の方まで。200人くらい入るであろう座席は始まる前から既に埋まっていて、全員がお焼香できるように多分2、3回は回していたと思う。もう二度と目を覚まさない先生の周りには見たこともないくらいたくさんの花が手向けてあった。先生は花が好きだった。Facebookによく花の写真をあげていたのを覚えている。こういう場面では白い百合などのイメージがあったが、赤やピンク黄色などカラフルな花がかわいく配置されていた。最近はそういうのが多いのかはよくわからないが、とにかく先生らしいなと思った。あんなに大きな規模のお通夜ははじめてだった。市長などからのお言葉もあり、今更だけどすごい人だったんだなと思った。自分が死んだ時、何人が駆けつけてくれるのだろうか、悲しんでくれる人は、涙を流してくれる人は、何人いるのだろうか。一瞬考えてやめた。先生みたいに自分には形のある生きた証がない。何か記録に残ることもしてないし、人に何か影響を与えるような人間でもない、それでも自分の大好きな人達数人が何か感じてくれればいいなと、それだけでいいなと思う。別に悲しんでくれなくてもいい、笑って見送ってくれればいいかな。先生。私に音楽を教えてくれてありがとう。音楽と出会わせてくれてありがとう。そっちで待っててください。またみんなで音楽しましょう。

 

f:id:shiho_yasoda:20200107223010j:image