誕生日を家族と過ごすことがなくなったのはいつからだろうか、気がつけば毎年その日は違う人と過ごすようになっていた。バイトをしたり、ライブに行ったり、友達と過ごしたり。家族には後日ケーキとプレゼントをもらうくらいだった。特別な日なのかもしれな…
例えばゆるい幸せがだらっと続いたとする。 理想の家族のかたち。
肌に当たる風が心地良い季節になった。いつの間にかセミの鳴き声は聞こえなくなっていた。外に出た時の匂いはもう夏から秋に変わっていた。一年の中で最も好きな季節。そしてあんまり好きではないけれどもう二度と戻れない今年の夏の記憶を。
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